HSコードとは?桁数と調べ方、記載例や必要となる貿易書類

HSコードとは?桁数と調べ方、記載例や必要となる貿易書類

DEXTRE Merchant APIを提供しております。
ご利用をご希望の方は、APIご利用についてをご確認ください。

国内での取引とは違った様々な知識が求められる貿易業務を行う上で必要不可欠な知識のひとつ、HSコードについて必要な理由や記載例、HSコードを記載する貿易書類などを解説します。

HSコード(HS code)は、輸出入される商品の種類を表す世界共通の6桁の分類番号です。日本ではこれに国内の3桁を加えた9桁の番号を、輸出入の申告や統計に使います。自社の商品のHSコードは、税関のWEBサイトの「輸出統計品目表」「実行関税率表」で調べられます。

DEXTREは、デジタル化・AI導入補助金をご活用いただけます。

DEXTRE(デクスター)は企業間取引のデジタル化を支援する補助金の対象ツールです。

HSコードとは?

HSコードとは、輸出入される商品につけられる世界共通の分類番号のことです。

HSコードを参照することで、その商品がどのようなものであるか、世界共通で容易に理解できるようになります。

日本では「輸出入統計品目番号」、「関税番号」、「税番」、「HS番号」といった呼び名が使われることもあります。

HSコードは、「商品の名称及び分類についての統一システム(Harmonized Commodity Description and Coding System)に関する国際条約」(通称HS条約)に基づいて決められており、世界税関機構(WCO)によって管理されています。

2024年4月現在、HS条約には日本を含む160か国・地域が加盟していますが、条約に加盟していなくともHSコードを使用している例もあるため、実質的には200以上の国及び地域にてHSコードは使われていることになります。

HSコードが必要な理由

HSコードは主に、税関手続きで必要になります。

他国から商品を輸入する際は関税を支払わなければなりませんが、この関税率は商品の種類によって異なります。

また、国によっては特定の商品に対して規制や制限を設けているケースもあるため、「この商品がどういうものか」を輸出入申告の際に正確に伝えることができなければ通関業務が滞ってしまいます。

そこでHSコードが必要になります。

HSコードによって商品は世界共通の基準に沿って分類され、国や言語が違えどその内容を容易に理解できるようになります。

また、HSコードは商品の原産地規則(品物の原産地を判定するために用いられるルール)を調べる際や、各国政府が輸出入の統計データを作成する際にも用いられます。

HSコードは1988年にHS条約が発効されて以来、おおむね5年ごとに改正が加えられており、現在は2022年1月に発効したHS2022が最新版となります。次の改正版のHS2028は、2028年1月1日に発効する予定です。

HSコードの例

では、実際にHSコードの記載例についてご紹介します。

HSコードの基本は「類」「項」「号」によって構成される6桁の番号です。

さらに、「類」の番号によって「部」という大分類に分けられます。

実際に例を挙げてみてみましょう。

「750ml入りのボトルワイン」を例にHSコードを記載すると、「2204.21」となります。

HSコードの桁の構成(ワイン 2204.21-000 の例)

番号ごとに分けて見ると、

  • 類 22 :飲料、アルコール及び食酢
  • 項 04 :ぶどう酒(強化ぶどう酒を含むものとし、生鮮のぶどうから製造したものに限る。)及びぶどう搾汁。
  • 号 21 : 2リットル以下の容器入りにしたもの。

上記のように記載されます。

番号が下るにつれて、より詳細な基準に沿って分類されていることがわかりますね。

ちなみに、例に挙げたワインの「22」という類は、「部」でいえば第4部に分けられます。

その後に、国ごとに独自の番号を追加します。追加する桁数は国によって異なります。

HSコードの桁数

世界共通なのは、上の6桁までです。

日本の関税率表や輸出入の統計品目表は、6桁のHSコードの下に我が国独自の3桁を加えた9桁の番号になっています。「統計品目番号」と呼ばれるのはこの9桁の番号です。

下3桁は、輸出と輸入で違うことがあります。例のワイン(2リットル以下の容器入り)は、輸出統計品目表では「2204.21-000」、輸入の実行関税率表では「2204.21-020」(強化ぶどう酒以外のもの)です。

HSコードの調べ方

HS2022には21の部と96の類が設けられています。

これらの分類をすべて紹介すると非常に長くなるので、参照の際は税関のWEBサイトで公表されている表をご覧いただければと思います。

どちらも「部」「類」の一覧から目当ての商品の類を開き、「項」「号」の順に絞り込んでいきます。商品名などのキーワードから探したい場合は、税関の品目分類検索で、輸出統計品目表や実行関税率表、分類例規などを検索できます。

上述したような「部」「類」「項」「号」に沿ったHSコードの仕組みを把握していれば、目当ての商品のHSコードが調べやすくなるはずです。

輸入する商品の分類に迷う場合は、税関の事前教示制度で、輸入の前に品目分類と関税率を照会することもできます。文書で受けた回答は、原則として3年間、輸入申告の審査で尊重されます。

HSコードの記載が求められる主な貿易書類

最後に、HSコードの記載を求められる主な貿易書類3点についてふれておきます。

コマーシャルインボイス

コマーシャルインボイスは、貿易を行う上では最重要ともいえる書類です。

輸出者と輸入者の間で「明細書」「請求書」「納品書」の3つの役割を果たすほか、税関手続きで必ず提出を求められる書類です。

国際貿易では、通関業務や船の手配などを専門の運輸代行業者(フォーワーダー)に依頼するのが一般的ですが、フォーワーダーを挟む場合でもコマーシャルインボイスは基本的に輸出者自身が作成します。

貿易管理

コマーシャルインボイスとは?役割と書き方、プロフォーマインボイス・パッキングリストとの違い

コマーシャルインボイス(Commercial Invoice)は、出荷する商品の明細と請求を示す送り状で、輸出入の申告にも使います。項目ごとの記入例、プロフォーマインボイス・パッキングリスト・インボイス制度との違いを解説します。

パッキングリスト

パッキングリストもまた、貿易で重要な書類です。

輸出者と輸入者の間で「納品書」のような書類として扱われ、コマーシャルインボイスと同じく税関で提出を求められる書類です。

貿易管理

パッキングリストとは?書き方と記入例、コマーシャルインボイスとの違い

パッキングリスト(Packing List)は、梱包ごとの中身・重量・容積を書いた明細です。項目ごとの記入例と容積の計算、コマーシャルインボイスとの違い、兼用するときの注意を解説します。

原産地証明書

原産地証明書はその名の通り、その商品がどの国で製造、または生産されたかを証明する書類です。

国際貿易で、EPA(特定の国や地域間の貿易を促進する条約)などによる関税優遇制度を活用する目的で作成されます。

コマーシャルインボイスやパッキングリストと違い、原産地証明書は必ずしも必要な貿易書類というわけではありませんが、貿易に深く携わるならば関税優遇制度の活用は重要であり、原産地証明書の必要性が高くなります。

まとめ

HSコードは、他国からやってきた貨物を把握する際に役立つ世界共通の分類コードです。

税関を通る際に提出しなければならないコマーシャルインボイスなどの貿易書類にも記載しなければならないため、輸出者もHSコードについてはその概要を知っておく必要があります。

HSコードは膨大な数に上るため、そのすべてを覚える必要はありませんが、自社で取り扱いのある商品のHSコードはそれぞれの製品データに結び付けて管理しておくようにしましょう。

貿易書類を作るたびに、毎回HSコードを調べていては実務で非常に手間がかかってしまいます。

HSコード管理、輸出業務や国内外の卸取引をオンライン化できるクラウド販売管理DEXTRE

クラウド販売管理DEXTRE(デクスター)は国内外の卸取引、輸出取引を一元管理できる販売管理システムです

国内外の卸取引に特化したクラウド販売管理 DEXTRE(デクスター)には、製品のマスタデータを管理する機能がふくまれています。

卸価格や小売価格、原価といった価格や原材料、商品画像・動画といった基本的なデータはもちろん、製品ごと、SKUごとにHSコードを登録することができます(SKUに登録したHSコードが製品のものより優先されます)。

製品を作成する(HSコードの設定をふくむ)-DEXTREご利用ガイド

パッキングリストとコマーシャルインボイスを納品書から作成するときは、製品に登録したHSコードが自動で入ります(HSコードの入力は任意です)。貿易書類を作るたびにHSコードを調べたり、過去のデータから転記したりといった面倒な作業を減らせます。

輸出書類(パッキングリスト/コマーシャルインボイス)を作成する-DEXTREご利用ガイド

画面は日本語・英語・中国語の3言語、取引は23通貨に対応しており、顧客との複数通貨でのWEB取引やスムーズな輸出業務をサポートする機能が充実しています。くわしくは機能ページ「海外取引(貿易管理)」をご覧ください。

卸取引の受発注から
入金までクラウドで一つに

30日間すべての機能をお試しください

無料で試してみる

DEXTREは、デジタル化・AI導入補助金2026をご活用いただけます。

DEXTRE(デクスター)は企業間取引のデジタル化を推進する「デジタル化・AI導入補助金2026(中小企業デジタル化・AI導入支援事業) インボイス枠(インボイス対応類型)」の対象ツールに認定されました。