コマーシャルインボイスとは?輸出用の貿易書類をオンライン化する

コマーシャルインボイスとは?輸出用の貿易書類をオンライン化する

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インターネットの普及によって、国内だけでなく、海外とも容易に情報をやり取りできる環境が整いました。
ビジネスをグローバルに展開する企業も増え、今後さらにオンラインでの取引やコミュニケーションの割合は増えていくと思われます。

 

その一方で、海外との取引には国内とは違った複雑な手続きが求められ、ミスや業務の煩雑化につながりやすいです。
輸送や通関等に関る貿易書類の作成・管理などはそのうちのひとつに挙げられるでしょう。

 

本記事ではそんな貿易書類のうち、特に重要な「コマーシャルインボイス」について解説させていただきます。システム化、オンライン化することで得られるメリット、どのようにオンライン化できるのかについてもお伝えいたします。

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輸出に必要な貿易書類

税制度や法規制等、ルールが異なる国同士の取引は多くの関係者を介して行われます。

売主と買主だけでなく、輸出の過程では税関や船会社などとの間でさまざまな書類をやり取りします。輸出に関連する書類は大きく「輸送に関する書類」と「通関に関する書類」の2つに分けられます。

 

輸送に関する書類

  • 船荷証券
  • 海上運送状
  • ブッキング確認書
  • B/L指図書(Bill of Lading、船荷証券)
  • 機器受渡書
  • 保障状
  • 到着案内
  • 荷渡指図書
  • 航空案内状
    etc…

 

通関に関する書類

  • コマーシャルインボイス
  • パッキングリスト
  • シッピングインストラクション
  • 委任状
  • 原産地証明書
  • 輸出申告書(輸出許可通知書)
    etc…

 

こういった書類のうち、輸出者側で用意しなければならないのは主に通関に関する書類です。

 

通関業務では書類の作成以外にも、輸出の申告や保税地域に外国貨物を置くための申請等々、さまざまな複雑な手続きを経る必要があるため、基本的には専門の通関業者に業務を委託することになります。

通関業者に依頼すれば、通関書類の作成も代理で担当してくれますが、そういった場合でも「コマーシャルインボイス」と「パッキングリスト」だけは輸出者側で作成するケースがほとんどです。

 

パッキングリストは場合によっては(輸出する商品の数が少ない等)不要になることもありますが、コマーシャルインボイスはどのような場合でも必要になります。
貿易書類の中でも、最も重要な書類のひとつと言っていいでしょう。

 

コマーシャルインボイスとは?

コマーシャルインボイス(Commercial Invoice)は通関の際に提出を求められる、貨物の明細を記載した税関書類です。
他国に送る商品について、売主/買主の情報や商品明細、請求金額に関する情報などが記されており、輸入国はコマーシャルインボイスに基づいて取引内容を正確に把握した上で適切な関税を課します。
また、コマーシャルインボイスは日本でいうところの請求書のような役割も果たします。

 

プロフォーマインボイスとの違い

貿易では「プロフォーマインボイス」という書類もよく扱いますが、こちらは契約成立前に送られる見積書のようなもので、国によっては買主が輸入許可を得るために必要となります。

 

コマーシャルインボイスの書き方、記載事項

コマーシャル・インボイスに決まったフォーマットはありませんが、記載しなければならない内容は決められています。
以下、項目別に見ていきましょう。

 

  1. インボイスの作成日
    インボイスを作成した年月日を記します。
  2. インボイス番号
    インボイスに振り当てる番号です。特に規則性はなく自由に設定できるので、管理しやすい番号をあてるようにしましょう。
  3. 輸出者の情報
    名前・法人名、住所、電話番号、メールアドレスを記載します。
  4. 輸入者の情報
    名前・法人名、住所、電話番号、メールアドレスのほか、送り先が異なる場合は別途記載します。
  5. 輸送に関する情報
    輸送手段や利用する船の名前、出港日、出港する港名、到着予定の港名と国名など記載します。
    経由する場合には経由地も記載する必要があります。
  6. 支払い条件
    今回の取引における決済の方法を記載します。
  7. 貿易取引条件(インコタームズ)
    貿易にかかる費用(関税、輸送費、通関費等)を誰がどこまで負担するか、買主/売主間で決めた取引条件を記載します。
    インコタームズで決められた規則に則るのが通例です。
  8. 貨物の明細
    貨物について、品名、品目ごとの数量、品目ごとの単価、合計金額を記載します。
    荷物がどんなものか分かりやすくするために用途や材質、原産地、HSコードも合わせて記載します。商品の写真を挿入する場合もあります。
  9. シッピングマーク(ケースマーク)
    いわゆる荷印のことです。他の荷物との混同を避けるため必要になります。
    決められた形式はありませんが、シンプルで分かりやすいことが求められます。「輸入者の名前」「荷物の行き先」「箱の番号」「原産地」あたりを記載するのが一般的とされています。
  10. 署名
    コマーシャルインボイスには作成者の署名が必要です。

 

コマーシャルインボイスにミスは厳禁!その理由とは?

コマーシャルインボイスの作成自体に専門的な知識は必要ありませんが、記載項目が多いため手入力、手作業で対応しているとケアレスミスが起こりやすいです。

貿易書類はちょっとしたミスが原因となって、輸入の許可が下りなかったり支払いが遅れたりといった大きなリスクが生じる可能性があるため、記載には細心の注意が必要です。

書類の内容と実際の商品の数が合っていないことで貨物が税関を通らず全て没収…などというトラブルも、海外貿易では珍しくありません。

 

コマーシャルインボイスの作成をオンラインでシステム化

取引のリスク要因となるコマーシャルインボイスの記載漏れや誤記は、貿易書類の発行業務をシステム化、オンライン化することによって避けることができます。

 

例えばクラウド販売管理 DEXTRE(デクスター)なら、納品書データを元にコマーシャルインボイスを簡単に作成できます。
スムーズで正確、スピーディーな発行は貿易業務の効率を高め、手続きの負担を大幅に軽減することが可能です。

 

また、販売管理システムは貿易書類の発行だけなく、WEB受注から在庫、納品、請求、入金といった取引全体をひとつながりに管理できる機能が備わっています。

 

コマーシャルインボイスのサンプル


DEXTREで作成したサンプル。SKUをオプションとサイズで分割、署名とレターヘッド入り。
パッキングリスト、コマーシャルインボイスを作成する—DEXTREご利用ガイド

 

 

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