アパレル卸対応のシステムで効率化、自動化できる業務とは?現場への具体的な影響や変化

アパレル卸対応のシステムで効率化、自動化できる業務とは?現場への具体的な影響や変化

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日々アパレル卸で働く方のなかには、業務における課題を認識している方も多いでしょう。それらの課題の多くは、システムを適切に活用することで解決できます。

 

この記事では、「アパレル卸とシステム」に焦点を当てます。

アパレル卸の業務や課題を現場の視点に立ち、効率化や自動化にシステムが役立つ理由や活用するポイントを解説します。アパレル卸ならではの課題から解放され、事業の成長にリソースを集中したい、利益の向上につなげたいとお考えの方は、ぜひお読みください。

 

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アパレル卸とはなにか?小売との違い

卸売業の役割

 

アパレル卸は、商品をメーカー・生産者から仕入れ、あるいは製造して小売業や他の卸売業者に販売する業態、または業者を指します。

 

小売店と異なり、通常は消費者に直接販売しません。
自社で製造能力を持つかどうかにより、アパレル卸は以下の2種類に分かれます。

 

  • 製造卸
    自社で衣料品を製造し、卸売業務も行う
  • 卸売専業の業者
    問屋とも呼ばれる

 

アパレル卸ならではの6つの課題

アパレル卸の業務には、いくつかの特徴的な課題があります。代表的な6つの課題について、くわしく確認していきましょう。

 

①色やサイズなど、取り扱う商品に豊富なバリエーションがある

アパレル卸が取り扱う商品は、ブランドや商品名だけでは消費者のニーズに合った商品を選定できません。消費者は次のような要素も考慮して、商品を選ぶことが理由です。

 

  • 好みに合う色
  • 体型に合うサイズ
  • 身長(子ども服の場合)

 

アパレル商品は、色やサイズなどで分類した「SKU」と呼ばれる単位で管理されます。取り扱う商品に豊富なバリエーションがあることは、アパレル卸ならではの特徴です。

 

関連記事:SKU管理とは?番号の決め方やJANコードとの違い、デメリットの解決方法

 

②年間を通して一定の売上がある商品が少ない

アパレル卸が取り扱う商品は、年間を通して一定の売上を上げられる「通年商品」が少ないことが特徴です。代わりに、流行や季節によって需要の変動が大きい商品が多いです。

 

③売れる商品は流行に影響される

アパレル商品の購入動機には「流行りの服が好き」「SNSや動画配信サービスで話題の服を買いたい」などがあり、一定数の消費者にとって主なきっかけになっています。

 

流行に乗ると売れ行きは伸びますが、好調な売れ行きがずっと続くわけではありません。流行が終わると、売れ行きは急減します。もし大量の在庫を抱えると、処分方法に悩むでしょう。

 

一方で、流行の終わりがいつ来るか予測することも困難です。

「まだ売れる」と思ってまとまった量を仕入れたタイミングで、流行が終わる可能性もあります。
大量の在庫を抱えるリスクの高さは、アパレル卸ならではの特徴に挙げられます。

 

④季節や気象状況による影響を大きく受ける

アパレル商品の販売動向は、季節による影響も大きく受けます。

 

四季のある日本では、季節ごとに過ごしやすい快適な服装が異なるためです。
「冬物は冬のうちに、夏物は遅くとも残暑が厳しい時期までに小売店で売り切れるよう」考慮して、アパレル卸から出荷しなければなりません。

 

いつ売れば利益を最大化できるかという点は、年ごとの気象状況にも影響されます。

 

例えば「寒さの厳しい冬」と予測して大量の冬物商品を仕入れ、実際には暖冬だった場合、大量の在庫が残ります。また暖冬と予想したものの実際には寒さの厳しい冬だった場合は、在庫切れが続出するでしょう。

 

その年の気候により、売上が左右されることも特徴に挙げられます。

 

⑤商品に問題がなくても返品される場合がある

販売先の小売店や卸売企業との契約内容によっては、アパレル卸から一度商品を出荷した場合でも、後日返品される場合があります。アパレルの仕入れには、以下の3種類があるためです。

 

仕入れ方法特徴
買い取り商品を出荷した段階で、購入した企業が商品を買い取る方法。商品に不具合が無い限り、返品されない
委託販売商品を店舗側が預かって販売する方法
消化仕入れ
(消化販売)
商品が売れた時点で、商品を仕入れたことにする販売方法

 

買い取りの場合、商品が売れ残るリスクは購入した企業が負います。

一方で委託販売や消化仕入れの場合、商品に問題が無い場合でも、「売れなかった」という理由だけで返品されることに注意が必要です。この場合、在庫に関するリスクはアパレル卸が負うことに留意してください。

 

関連記事:消化仕入れと委託販売の違い|仕組みや所有権、リスク負担などを解説

 

⑥システム上の数量と実際の数量にズレが生じやすい

アパレルはSKUが膨大となりやすい業種です。

ExcelでSKUを管理するレベルでは、Excel上の数量と実際の数量にズレが生じやすいことに注意が必要です。数量のズレが生じる代表的な理由を、以下に挙げました。

 

  • 他の商品と混同し、関係ない商品の数量を誤って変更した
  • 売れた数量を誤って入力した
  • 「後で入力しよう」と思い、そのまま売れた数量の入力を忘れた

 

定期的に棚卸を行うことで、Excel上の数量と実際の数量とのズレを解消している企業も多いでしょう。

 

アパレル卸ならではの課題はシステムの活用で解決できる

アパレル卸ならではの課題は、システムの活用で解決可能です。

システムを導入して得られる5つのメリットを通して、アパレルの卸業務にどう役立つかイメージしてください。

 

①SKUごとに、いつでも正確な数量を把握できる

システムの導入により、SKUごとにいつでも正確な数量を知ることができます。

 

在庫管理システムを導入すれば、特定の色やサイズの数量が少ない状況を速やかに検知できるでしょう。販売管理システムを導入すれば、売れている色やサイズをリアルタイムに近いタイミングで知ることが可能になります。

 

需要の高いSKUに絞って仕入れることで、売れ残りのリスクを下げながら売上や利益をアップすることが期待できます。

 

②売上をスピーディーに把握できる

販売管理システムの導入によって、売上をスピーディーに把握できます。

 

クローズドBtoB ECなどで受注したデータは在庫や請求などの機能とつながり、在庫数や売上額などの計算はシステムで自動で実行されます。Excelのように、事前に複雑な数式を組む手間や取引のたびに手入力する作業は不要です。

 

売上データは、重点的に仕入れるべき商品の選定に活用できます。市場の変化に対して、迅速に対応できることも強みに挙げられます。

販売管理システム

 

③オンラインでの受注がスムーズに行える

システムは、オンラインでの受注と相性が良いことも特徴に挙げられます。

 

例えば、バイヤーが注文時に入力した情報は、そのまま販売管理システムで保存されます。出荷作業だけでなく、請求書や納品書の発行もスムーズに行えます。EDIのほか販売管理システムの活用で、この便利さを実現可能です。

 

関連記事:
EDIとは?種類と今後の問題点、代替システムの例(受発注管理、販売管理)
卸売業のBtoB EC|3つの導入効果と課題を解決できる理由、導入方法を解説

 

④消化仕入れや委託販売に対応できる

アパレル卸に向けたシステムのなかには、業界特有の商習慣である「消化仕入れ」や「委託販売」に対応できるものもあります。弊社が提供するクラウド販売管理 DEXTRE(デクスター)も、その一つです。

 

在庫数を商品の預け先ごとに把握できるほか、販売した場合は売上報告を上げることも可能です。消化仕入れや委託販売を希望する取引先に対しても、スムーズな取引を実現できます。

 

消化仕入れと委託販売の違いは消化仕入れと委託販売の違い|仕組みや所有権、リスク負担などを解説をご参照ください。

 

⑤輸入や輸出の手続きも正確に進められる

商品の輸入や輸出は、国内向けと異なる手続きや書類の作成が必要となり、手間がかかります。貿易管理システムを活用することで、輸出入に必要な手続きを行い、書類を作成できます。

 

海外のバイヤーに販売するための書類作成は、輸出管理機能がある販売管理システムでも対応できます。正確な書類の作成や手続きを効率的に行えることは、システムの活用で得られる大きなメリットです。

 

関連記事:貿易書類の電子化|輸出用書類一覧とオンラインで作成・管理する方法【サンプル有り】

 

アパレル卸で使われる主なシステム

アパレル卸売業では、社内で多種多様なシステムが使われています。代表的なシステムと概要を表にまとめました。

 

システム概要
販売管理システム受注から在庫、請求や入金まで一連の販売業務を一元管理するシステム。

納品書や請求書、注文確認書など帳票の発行も行う

在庫管理システム商品や備品の管理、入庫や出庫の処理を行うシステム。

倉庫管理システムとは異なり、倉庫作業そのものの効率化よりも、在庫数の正確な管理に重点を置く。また、未入荷の商品や、委託販売のために取引先へ預けている商品の管理も対象。

倉庫管理システム倉庫業務を効率化するシステム。

在庫管理や入荷・出荷の管理だけでなく、進捗管理機能も有する

商品管理システム仕入れから販売、在庫管理まで商品に関する一連のプロセスを管理するシステム。

商品情報の管理や、販売促進も行える

EDI取引に関するデータを、企業間で電子的に送受信する仕組み。

通信には専用回線やインターネットなどが用いられる

貿易管理システム海外との取引をする際に活用する。

輸出入に必要な書類の作成や、必要な手続きを行う。輸入管理と輸出管理の業務に関係する

会計システム企業全体の収入や支出を一元管理し、財務諸表を作成する。

販売管理システムから売上や仕入などの伝票データが連携され、会計システムで仕訳データとして格納される

 

アパレル卸の業務効率化、自動化にシステムを役立てる3つのポイント

アパレル卸の業務を効率化、自動化するのにシステムの活用は有効ですが、うまく活用するには押さえておきたい3つのポイントがあります。

それぞれのポイントを確認のうえ、システムをより良い業務管理や業績アップにお役立てください。

 

①運用中のシステムと連携できるシステムを選ぶ

アパレル卸では、業務ごとに別々のシステムを運用しているケースも少なくありません。

 

そして、他の業務や部署と何らかのデータをやり取りするシステムも多いでしょう。例えば、販売管理システムの売上データや経費のデータは、会計システムによる損益などの計算に必要です。

 

アパレル卸の業務にシステムを活かす際には、どんなデータや業務が他のシステムと連携するか、事前に調査しておくことが重要です。そのうえで、業務全体でデータを有効活用できるよう豊富な連携方法を備えたシステムを選びましょう。

 

関連記事:
システム連携はなぜ重要?メリットや代表的な方式、失敗しない5つのポイント
SaaS連携とは?SaaS間、他システムと連携するツールやサービスを決める5つのポイント

 

②スマートフォンやタブレットで使えるシステムを選ぶ

アパレル卸の業務は、さまざまな場所で行われます。

メーカーや他の卸売業者、小売店との商談中に、商品名や在庫状況を確認したくなる場面も多いのではないでしょうか。

 

スマートフォンやタブレットで使えるシステムを選べば、その場で商品名や単価を確認できます。わざわざ帰社してチェックする必要はありません。リアルタイムの情報を取引先に回答でき、円滑な商談を実現できます。

 

③使いやすさ、導入しやすさ、サポート内容を重視する

アパレル卸で活躍する人材の多くはITのプロではありません。

システムを導入する際には、このような従業員にも進んで受け入れられることが、社内にシステムが浸透・定着するうえで重要です。

 

使いやすさや導入しやすさ、直感的な操作性が特徴のシステムを選ぶとよいでしょう。また安心して使い続けてもらうためには、充実したサポートが提供されているシステムであることも重要なポイントにあげられます。

 

アパレル卸の販売管理、在庫管理には「DEXTRE」がおすすめ!

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アパレル卸を営む企業が販売管理、在庫管理の業務を効率化、自動化するなら、弊社が提供するクラウド販売管理 DEXTRE(デクスター)をおすすめします。

 

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  • 物理的なサーバーや周辺機器は不要
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  • 初期費用を抑えながら、卸売の商習慣、業務に合ったシステムを利用できる
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  • 常に最新の機能や法改正に対応し、アップデートし続ける
  • 他システムとの連携で手間や工数が減る。データ活用もしやすくなる
  • スマートフォンやタブレットでどこでもDEXTREを使える
  • 海外にも販路を広げられる

 

DEXTREは単にアパレル卸の業務を効率化、自動化するだけでなく、フレキシブルな業務の実現や販路の拡大など、より働きやすい環境づくりや事業の成長と利益向上にも貢献できるツールです。

 

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