TikTokビジネスアカウントとは?メリットやデメリット、料金、個人との違い

TikTokビジネスアカウントとは?メリットやデメリット、料金、個人との違い

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10代から20代を中心にユーザーが増えているTikTokを、貴社の製品やサービスの発信に活用して、ユーザーの獲得や拡販に役立てたい担当者の方も多いでしょう。

 

「TikTokビジネスアカウント」はそのような商品やサービス、ブランドのマーケティング活動に活かせるサービスですが、ビジネスに活かすためには、押さえておきたいポイントがあります。

 

この記事ではTikTokビジネスアカウントで何ができるのか、基本的な機能や料金、メリットとデメリットを整理しながらビジネスに活用する際の注意点を解説します。

 

※本記事は2025年8月時点での内容となります。最新の情報はTikTok公式サイトでご確認ください。
TikTok広告アカウント:登録|ブランド向けソリューション
TikTokビジネスアカウントについて | TikTok for Business

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TikTokビジネスアカウントとは?

TikTokビジネスアカウントは、TikTokを販促や売上アップなどマーケティングやプロモーションを目的としたアカウントタイプです。法人だけでなく、個人事業主も登録できます。

 

知名度の向上だけでなく、以下のような機能で、利益につながる機会の創出を後押しします。

  • リード(見込み客)を見つけられる
  • 自社の公式サイトへの訪問数増加を促す
  • 視聴者からのメッセージに、自動でメッセージを返信できる
  • 作成した動画を広告としても活用し、多数の視聴者に見てもらえる

 

そもそもTikTokとはなにか?

TikTokは15秒や1分、3分といったショート動画を共有できるSNSです。

 

日本では、Bytedance株式会社(TikTok Japan)により提供・運営されています。視聴者が興味・関心を持つショート動画が自動で表示され、手軽にテンポよく視聴できるなどの理由で人気を集めています。

 

主に10代や20代など、若年層を中心に使われており、総務省の調査では年代別の利用率は下記のようになっています

  • 10代:65.7%
  • 20代:58.7%
  • 30代:39.7%
  • 40代:39.9%
  • 50代:25.5%
  • 60代:18.8%
  • 70代:8.7%
  • 全年代:33.2%
  • 男性:31.0% 女性:35.3%

出典:総務省 令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 概要

 

TikTokビジネスアカウントが向く用途

TikTokビジネスアカウントは、自社の商品やサービス、ブランドを持っており、認知や販路を拡大して、収益の増加につなげたい企業に適しています。

 

視聴者に向けて貴社のコンテンツを発信し、またコミュニケーションを経て商品やサービス、ブランドの信頼を高めることで、新たな顧客との接点を獲得し、さらなる利益の向上が期待できます。

 

TikTokビジネスアカウントは3種類ある

TikTokビジネスアカウントは、以下の3種類に分かれます。

 

TikTokビジネスアカウントの種類説明
一般ビジネスアカウントビジネス登録、TikTok認証のどちらもないビジネスアカウント
登録済みビジネスアカウントビジネス登録が完了したビジネスアカウント
Blue-V認証済みビジネスアカウントTikTok認証を受けたビジネスアカウント

 

一般ビジネスアカウントを登録済みビジネスアカウントに切り替えることで、利用できる機能が増えます。

  • プロフィールのリンクやアプリのダウンロードリンク(フォロワー数に関わらず使用可能)
  • オーガニックリードジェネレーション
  • オーガニックジオターゲティング(動画設定)
  • 誘導先リンク(旧商品リンク)
  • ダイレクトメッセージ管理用のマルチユーザーログイン

 

また「Blue-V認証済みビジネスアカウント」は、認証済みバッジでアカウントが自社のものであることを証明でき、アカウントの信頼性を高められます。

 

他のTikTokアカウントとの違い

TikTokのアカウントには、ビジネスアカウント以外にも種類があります。ビジネスアカウントとそれ以外のアカウントにはどのような違いがあるか、確認しておきましょう。

 

個人アカウントとの違い

ビジネスアカウントが個人アカウントと比べて優れている点は、以下のとおりです。

  • 「ビジネススイート機能」を利用できる
  • ビジネス固有のプロフィール機能が表示される(メールアドレス、住所、電話番号など)
  • フォロワーが1,000人に満たない場合でも、プロフィールにWebサイトのリンクを表示できる(登録済みビジネスアカウントの場合)

 

一方で、以下の項目は個人アカウントでは使えますが、ビジネスアカウントでは使えません。

  • アカウントを非公開にする
  • 一般的な楽曲ライブラリにアクセスする
  • 収益化プログラム

 

認証済みアカウントとの違い

認証済みアカウントは認証バッジ(青いチェックマーク)が付与されていることで、アカウントが正当で本物であることを示します。

万が一、貴社の偽アカウントが登場するとユーザーを惑わせるだけでなく、被害をもたらすリスクがあることも見逃せません。

 

認証済みアカウントは、このような事態への有効な対策の一つです。
ビジネスアカウント、個人アカウントのどちらも対象ですが、個人アカウントにはビジネスアカウントで使えるさまざまな機能は備わっていません。

 

TikTokビジネスアカウントの機能

TikTokビジネスアカウントには、貴社のビジネスを後押しする7つの機能があります。

 

ビジネススイート機能

「ビジネススイート」はビジネスアカウントで使える、以下の機能を集めたものです。

 

タブ概要
設定企業情報や資格情報を入力して、ビジネスアカウントを登録する
ホームページ集計期間における新規の「フォロワー」「いいね」「プロフィール訪問」「動画視聴」データが表示される。
集計期間は過去7日間・30日間・90日間で表示可能
クリエイティブハブ1日・7日・15日・30日の日付範囲で「最多再生数」・「最多コメント数」・「最多シェア数」を選択して、コンテンツのインスピレーションや業界のトレンドを見つけられる
リードマネージャーリードジェネレーション機能によって生成されたリードについて、チェックやダウンロードを行える。
リードジェネレーション機能はプロフィールや動画、LIVEイベントに設けられたフォームからリードを収集する。
(登録済みビジネスアカウントで利用可能)
アナリティクス集計期間におけるリーチ、エンゲージメント、コンバージョン、フォロワーのデータにアクセスし、データをダウンロードできる。集計期間は任意に指定できる
アクティビティ&サポートTikTok for BusinessではTikTok広告マネージャーにアクセス可能
TikTok Shopではセラーとして登録を行える

 

インサイト機能

インサイト機能はどのような視聴者が貴社のコンテンツを見ていて、何を求めているかをさまざまなデータから分析、確認できる機能です。一例を下記にあげます。

 

  • 個々の動画や投稿、またプロフィールの閲覧数
  • 人気の投稿
  • 新規の視聴者数や、新規のフォロワー数
  • 「いいね」やコメント、シェアの数
  • 視聴者やフォロワーの属性(性別、年齢、地域など)
  • 視聴者がアクティブだった時間や、視聴者が視聴した他の投稿
  • 推定報酬
  • 継続率
  • 平均視聴時間
  • 最後まで動画を視聴した人の割合
  • ライブ配信のデータ(合計視聴回数、新規視聴者数、新規フォロワー、獲得したダイヤモンドの数など)
    など

 

上記のように、視聴者やフォロワーの行動や投稿した動画のパフォーマンスを詳細に分析できます。インサイト機能の利用には、1つ以上の公開投稿が必要です。

 

商用楽曲ライブラリ

商用楽曲ライブラリ(商用音楽ライブラリ)は、商用利用が許可された楽曲やサウンドを集めたものです。

 

100万曲の中からコンテンツに合う楽曲を選び、無料で使うことが可能です。

 

自動メッセージ機能

ビジネスアカウントでは、ユーザーに下記のような自動メッセージを送信できます。

 

自動メッセージの種類内容
ウェルカムメッセージ
ビジネスアカウントと初めてチャットする際に送信するメッセージ
250文字以内の文章を設定できる
キーワード返信あらかじめ指定したキーワードをユーザーがメッセージ内で使った際に、自動応答を行う。
キーワードの最大文字数は40字、キーワードに対する返信は最大500字
質問内容の提案
あらかじめ設定した質問や回答を提供する。よくある質問などで利用できる。
質問は80字まで、回答は200字まで
チャットプロンプトユーザーが選んだ選択肢に応じた回答やメッセージを送信する。
選択肢は最大6個、選択肢への回答・メッセージは最大150文字

 

自動メッセージ機能の設定は、TikTokの承認が必要です。承認には、1~5営業日を要します。

 

プロフィールに自社サイトや他のSNSへのリンクを追加できる

「登録済みビジネスアカウント」は、プロフィールに以下の外部リンクを追加できます。

 

  • 自社サイト
  • 他のSNS

 

上記のリンクが表示されることで「公式アカウント」と認識されやすくなり、貴社アカウントの信頼性を高められます。公式サイトをプロモートすることも可能です。

 

「一般ビジネスアカウント」でリンクを追加する場合は、1,000人以上のフォロワーが必要です。

 

プロモート機能

プロモート機能は、動画を広告として表示できるツールです(個人アカウントでも利用可)。広告の出稿は有料になります 。

 

多くの視聴者に見てもらうことで、貴社のWebサイトに誘導する、フォロワーを獲得するチャンスを増やすことが可能です。また、動画が視聴された回数やシェアされた数などから、動画のパフォーマンスを知ることも可能です。

 

TikTok LIVE

TikTok LIVEは配信者と視聴者が画面を通して、リアルタイムでやり取りできる機能です(個人アカウントでも利用可) 。

 

視聴者からの質問やコメントに回答して、リアルタイムのコミュニケーションで親近感や信頼感を高められます。発言やコンテンツに対するリアクションもすぐに得られるため、視聴者の様子を見ながら柔軟に対応できることも強みです。

 

TikTokビジネスアカウントの料金

TikTokビジネスアカウントは、基本的に無料で使えます。

 

ただし、プロモートツールの広告出稿など有料の機能もあります。料金がかかる機能かどうか、料金体系について事前に確認しておくと安心です。

 

TikTokビジネスアカウントの登録方法

TikTokビジネスアカウント

ビジネス登録が完了したプロフィール画面。赤枠をタップすると企業名とカテゴリーが表示される。 出典:TikTok(ビジネスアカウントの登録方法

 

TikTokのビジネスアカウントは、個人アカウントから切り替えることで登録できます。4つの項目に分けて、登録方法を解説します。

 

登録に必要な情報を準備しておく

ビジネスアカウントを作成する前に、登録に必要な情報を準備しておきましょう。以下の項目は、業種を問わず入力を要します。

 

  • 法人名
  • 郵便番号、住所
  • 電話番号

 

公式サイトがある場合は、URLも確認しておきましょう。

 

貴社の営む業種が行政による許認可、または届出を要する場合は許認可や届出に関する書類も必要です。事前に電子ファイルの形式で準備してください。

 

Step1:個人アカウントを登録する

ビジネスアカウントの作成に先立ち、個人アカウントを登録する必要があります。

 

個人アカウントの登録は、TikTokのアプリまたは登録|TickTokから行えます。メールアドレスか電話番号、またはLINEかGoogleのアカウントを用意したうえで、画面の指示に従って登録してください。

 

Step2:ビジネスアカウントに切り替える

作成した個人アカウントを、プロフィール画面からビジネスアカウントに切り替えます。以下の手順で切り替えてください。

 

使用する端末切り替え方法
パソコンプロフィールアイコンの「設定」をクリックして、「ビジネスアカウント」をオンに切り替える。その後、アカウントのカテゴリーを選ぶ
スマートフォンプロフィール画面で「…」のメニューアイコンをタップし、「設定とプライバシー」-「アカウント」をタップして「ビジネスアカウントに切り替える」をタップする。その後、アカウントのカテゴリーを選ぶ

 

Step3:事業に関する情報を登録する

ビジネスアカウントに切り替えた後、事業に関する情報を登録します。

 

「設定」-「ビジネススイート」-「事業登録」を選択します。

法人名や住所など、貴社の基本情報を入力してください。行政の許認可や届出を要する業種の場合は、次の画面で業務に必要な書類をアップロードします。

 

入力後、TikTokによる審査が行われます。

審査には、1営業日から5営業日が必要です。承認されるとアプリ内通知が届くとともに、確認メールも送信されます。また、ビジネスプロフィールに貴社の企業名やカテゴリーの詳細が追加されます。

 

TikTokビジネスアカウントを活用するデメリットや注意点

TikTokビジネスアカウントにはビジネスに役立つ機能がある一方で、デメリットや注意点もあります。

下記3点を事前によくご確認のうえ、スムーズなアカウントの運営につなげてください。

 

商用楽曲ライブラリ以外の、一般的な楽曲ライブラリにはアクセス不可

投稿する動画コンテンツに楽曲を利用したい場合、ビジネスアカウントでは「商用楽曲ライブラリ」のみアクセスできます。あらかじめ商用利用が許可されているため、ライセンスを新たに取得する必要はありません。

 

一方、個人アカウントで利用可能な「一般的な楽曲ライブラリ」は、個人的な用途に限定されます。このため、ビジネスアカウントではアクセスできません。

 

TikTok LIVEはフォロワーが1,000人以上必要

TikTok LIVEを行う場合は、フォロワーが1,000人以上必要です。

また配信者は、18歳以上であることも要件となります。魅力的な動画を作成して配信するなど工夫を凝らして、1,000人以上のフォロワーを獲得しておきましょう。

 

PCからTikTok LIVE Studio(Windowsユーザー向け公式ライブ配信ツール)で配信するためには、他に「TikTokアカウントを開設してから30日間以上経過している」「過去180日間で1回25分以上のライブ配信をした」「TikTok LIVE Studioやライブ配信の制限を受けていない」などの条件があります。

 

再認証期間に入った場合の対応方法

ビジネスアカウントを使用する際は、TikTokのコミュニティガイドラインに準拠することが必要です。

 

違反すると、ビジネスアカウントは再認証期間に入るおそれがあります。再認証期間に入った場合、登録ビジネスアカウント専用の機能にアクセスできません。また以下の通知も届きます。

 

  • 登録ビジネスアカウント専用ツールの利用を停止した旨の通知と、再開する方法
  • 違反箇所を確認する方法

 

再認証期間は30日間です。

期間中に違反が無い場合は、31日目にビジネスアカウントの機能が回復します。一方で再認証期間中に違反が起きた場合は、ビジネスアカウントは失効します。この場合は、改めて登録を行わなければなりません。

 

動画を活用した顧客の獲得と売上の増加を狙えるTikTokアカウント

TikTokビジネスアカウントは、新たなユーザーへアプローチでき、新規顧客の獲得につながります。

 

商品やサービス、ブランドのターゲットとなるユーザーに響く動画を投稿できれば、新たな顧客接点が生まれ、認知度や売上の増加を実現できるでしょう。

 

貴社公式サイトへの訪問者が増えることも期待できます。なによりも、無料で始められることは魅力的です。特徴や注意点を把握したうえで、上手に活用しましょう。

 

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