在庫連携をシステム化する3つの方法と失敗しない選び方【業務システムとEC、実店舗】

在庫連携をシステム化する3つの方法と失敗しない選び方【業務システムとEC、実店舗】

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「実店舗とECモール出店の両方行っているが、在庫管理が面倒」

このような悩みをお持ちの読者も多いでしょう。
解決には、店舗間や倉庫など複数拠点の在庫を連携する方法(在庫連携)が有効です。また、システムの活用で在庫連携に関する悩みを解決できます。

 

この記事では在庫連携について、詳しく解説します。在庫連携が可能なシステムが解決できる課題や得られるメリット、システムを活用するポイントを確認し、効果的な在庫連携の実現にお役立てください。

 

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在庫連携とはなにか?

 

在庫連携はこれらの店舗やショップ、倉庫の間で在庫を連携させ、常に最新の状態に保つことを指します。

実店舗やECモールへの出店、直営のECサイトなど複数の販売チャネルを活用して商品の販売戦略を展開している企業は多いでしょう。

 

在庫連携はこれらの店舗やショップ、倉庫の間で在庫を連携させ、常に最新の状態に保つことを指します。

 

実際にはチャネルごとに在庫数を分けず、全店舗で在庫を共通化するケースも多いでしょう。在庫連携は売上のアップやコスト削減による業績の改善、チャンスロスを減らすなどの顧客満足度の向上、在庫管理の負荷軽減といった効果をもたらします。

 

在庫連携が必要となる複数チャネルでの販売

在庫連携は、複数の販売チャネルを持つケースで必要となります。

販売チャネルの種類は、Webショップ(ECモールや自社ECなど)と実店舗を問いません。在庫連携が必要となる例を、以下に示します。

 

  • 実店舗とWebショップを運営し、在庫を共有する
  • 複数のWebショップを運営する
  • 複数のECモールへ出店する
  • BtoB向けとBtoC向けのWebショップを両方運営する

 

在庫連携を行わないと、在庫管理業務はどうなる?

拠点間で在庫連携を行わない場合、在庫管理業務は店舗ごとに行わなければなりません。商品も店ごとに分けて保管する運用を迫られます。

 

例としてときどき1~2個売れる商品を、実店舗と直営の自社ECサイト、3ヵ所のECモールで販売するケースを考えてみましょう。

「売り切れが無いようにする」という条件で、以下の表のように各拠点の在庫数5個(全体の在庫数25個)で運用を始めるとします。

 

店舗在庫数
実店舗5個
自社ECサイト(直営)5個
ECモールA5個
ECモールB5個
ECモールC5個

 

ここでECモールAにまとまった注文が入り、5個すべて売れた状況を考えてみましょう。在庫数は以下の通りとなります。

店舗在庫数
実店舗5個
自社ECサイト(直営)5個
ECモールA0個(完売)
ECモールB5個
ECモールC5個

 

全体の在庫数は25個から20個への減少になりますが、ECモールAでは完売したため顧客は購入できません。

他の拠点には在庫がたくさんあるのに欲しい人に買ってもらえないことは、売り逃しや顧客満足度の低下につながります。

 

適切な在庫連携を行うことで解決できる3つの課題

適切な在庫連携により、貴社が抱える多種多様な課題の解決が可能です。

 

在庫連携を行わないと、在庫管理業務はどうなる?で解説したケースでは、当初から在庫連携を行っていれば、各店舗共通の在庫が25個ある状態で始めることが可能です。

 

ここからは適切な在庫連携を実施することで解決できる、3つの課題を解説します。

 

①チャンスロスを防ぎ、売上のアップや顧客満足度の向上につながる

商品は、何の前触れもなく突然売れ始める場合があります。

 

マスコミによる報道は代表的な例ですが、SNSでの情報の拡散も原因の一つとして見逃せません。

このとき、店舗ごとに在庫を分けているとすぐに完売となり、需要の急増に対応できません。「もっと販売して利益を出せたはずなのに、少ししか売れず利益も少ない」という結果にとどまってしまいます。

 

在庫連携を行わないと、在庫管理業務はどうなる?の場合は、1店舗あたり5個までしか販売できません。一方で在庫連携を行えば、25個まで販売できます。多くの方から寄せられる注文に対応でき、チャンスロスを防げるでしょう。

 

売上の増加だけでなく、「買いたい商品を買えた」という顧客満足度の向上ももたらします。

 

②無駄な在庫を持たずに済み、従業員の負荷を軽減できる

在庫管理の観点から在庫連携を行わないと、在庫管理業務はどうなる?の例を見ると、無駄の多さが目立ちます。

 

ときどき1~2個売れる商品の欠品を出さない目的で、トータルでは25個もの在庫を持っています。突発的な需要に対応する必要が無い限り、これだけ多くの在庫を常時持つ必要はありません。

 

在庫連携を行えば、常時持つ在庫数を適正な水準に抑えられるケースもあります。商品によっては、5個から10個程度で済むこともあるでしょう。
在庫数の見直しにより、保管スペースが縮小できれば、倉庫代の削減にもつながります。

 

在庫連携は、従業員の負荷軽減にもつながります。

店舗ごとに在庫を分けて管理する作業は、商品の数が増えると大きな負担です。在庫連携により全店舗の在庫を共通化でき、在庫管理業務を効率化できます。

 

従業員の負荷を軽減でき、残業代の削減やワークライフバランスの向上も実現できるでしょう。

 

③在庫管理システムを使って、いつでも最新の在庫数を把握できる

在庫連携の業務に在庫管理システムを活用することで、いつでも最新の在庫数を把握できます。

 

在庫を上回る数を販売する「売り越し」を行うと販売をキャンセルしなければならず、顧客に悪い印象を与えます。システムの活用で、売り越しを防ぐことが可能です。

 

また在庫は会計上、会社の資産として扱われます。いつでも自社の資産を正しく把握できることは、在庫連携をシステムで自動化、効率化する強みです。

 

在庫連携はシステム化できる!在庫管理システムの3つのメリット

在庫管理システム

 

IT化の進展により、在庫連携の業務を迅速・正確に進めることができます。

 

在庫管理システムや販売管理システムの活用は、在庫連携を実現する方法の一つです。ここからは在庫連携業務のシステム化による、3つのメリットを確認していきましょう。

 

①在庫に関する情報を自動で迅速に連携する

システムは運用が始まれば、在庫に関する情報を自動かつ迅速に連携できることが強みです。

 

いちいち人手で、各ショップの在庫数を計算して入力する手間はいりません。初期設定など運用開始までの手間がかかることを差し引いても、大きなメリットが得られます。

 

②他システムとの連携をスムーズに行える

在庫連携や在庫管理業務は、他の業務と連携する場面もしばしばあります。

 

販売管理業務や会計業務はその一例です。システムの活用により、情報の連携をリアルタイムかつスムーズに行えます。

 

③ヒューマンエラーを軽減できる

ヒューマンエラーの防止も、メリットの一つに挙げられます。

在庫数の計算はコンピューターで行うため、正確性を保てることが理由です。

 

システムの活用により、ヒューマンエラーのリスクを大幅に軽減できます。特に在庫数の自動計算や連携によって、手作業によるミスを防ぎやすくなります。

 

システムで在庫連携を行う3つの方法

在庫連携を行う方法は、大きく3つに分けられます。それぞれの特徴をご確認のうえ、貴社に合った方法を選んでください。

 

①在庫連携機能があるシステムで実現する

公式に「在庫連携が可能」と明記されたシステム同士であれば、搭載された機能で在庫連携を行えます。
多くの主要な在庫管理システムや販売管理システム、EC一元管理システムには在庫連携機能が搭載されています。

 

例えば弊社が提供するクラウド販売管理 DEXTRE(デクスター)は、ShopifyやNEXT ENGINEとの在庫連携のほか、APIやExcelでの連携ができます。

他のツールを用意する必要はありません。具体的な連携方法は、連携する各システムの公式サイトや取扱説明書でご確認ください。

 

②APIを活用する

APIも、在庫連携の方法として広く使われています。

もし連携先のシステムがAPIによる在庫の連携に対応していれば、指定したリクエストを送ることで在庫データの取得や更新を行えます。

 

APIやAPIを使った連携は、以下の記事で詳しく解説しています。

API連携で何ができる?仕組みと具体例をわかりやすく解説【図解付き】
システム連携はなぜ重要?メリットや代表的な方式、失敗しない5つのポイント

 

③データのエクスポート、インポート

テキストファイルを使ってデータをやり取りする方法も、代表的なデータ連携の方法として使われています。

あらかじめ連携するデータを保管するフォルダ(ディレクトリ)を用意したうえで、以下の方法でデータを連携します。

 

  1. 連携元のシステムが、対象となるデータを指定のフォルダに出力する
  2. 連携先のシステムは指定のフォルダをチェックし、連携するデータを取り込む

 

CSVは、よく用いられるファイルの形式です。

1番と2番の間には、どうしてもタイムラグが生じます。このためデータをエクスポート・インポートする方法は、リアルタイムでのデータ更新には向きません。

関連記事:CSV連携とは?API連携との違い、デメリットの具体的な解決方法

 

貴社に合った在庫連携のシステムを選ぶ5つのポイント

在庫連携業務をスムーズに進めるうえで、在庫管理システムは重要な役割を担っています。

 

ここからは貴社に合った在庫管理システムや販売管理システムを選ぶ際に押さえておきたいポイントを5つ取り上げ、詳しく解説します。

 

①業務の課題解決に役立つ

貴社が抱える業務の課題解決に役立つかという点は、ぜひチェックしておきたいポイントです。

 

例えばスピーディーな在庫連携を実現したい場合は、在庫連携の自動化に対応する機能が必須となるでしょう。システムを決定する前に、機能や処理スピードを十分にチェックすることをおすすめします。

 

②見やすく操作しやすい

画面が見やすく操作しやすいことは、現場で在庫管理システムが定着する主な要件の一つです。実際にシステムを扱う人は、現場の従業員であるためです。

 

もし“操作性が現場に合わない”などという理由で、業務の効率に影響が出ることも考えられます。

 

無料体験など早期の段階で現場の従業員に試用してもらうことで、導入後のミスマッチをある程度防げる可能性があります。

 

③既存システムとの連携しやすい

既存システムとの連携も、チェックしておきたい項目の一つです。

連携先として公表されていればベストですが、APIに対応していれば連携しやすいでしょう。

 

導入後に自動での連携が難しいことが判明すると、アドオンでのシステム追加や手作業による連携などを要し、金銭的・人的負担が増します。

 

在庫管理システムを選ぶ際には、貴社で導入済みのシステムと連携できるかという点も事前に確認してください。

 

④メンテナンスがしやすい

システムのメンテナンスにどのくらいの手間がかかるかという点も、ぜひチェックしておきたいポイントです。

 

例えば更新プログラムが定期的にリリースされ、端末にインストールしなければならない場合は、作業に必要な時間と要員を確保しておかなければなりません。

 

一方でお使いになるシステムがSaaSの場合、業務を処理するプログラムやデータは運営会社のサーバーで保管されています。更新プログラムの適用など、システムの更新作業は運営会社で実施します

管理する手間が軽くなることは、メリットの一つです。

 

⑤初期費用やランニングコストが適切

事業で活用するシステムに関するコストは、シビアに見られがちです。

初期費用やランニングコストは機能に見合った金額か、また無理なく支払える額かチェックしておきましょう。

 

なかには「安ければ安いほど良い」という企業もあるかもしれません。

しかし貴社が必要とする機能が使えないと、導入したシステムは無駄な支出となります。機能が不便、または不十分なことが理由で従業員の作業が増えれば、人件費も増えます。

 

コスト削減をしたつもりが費用の増加という結果につながらないためにも、適切なシステムを選びましょう。

 

クラウド販売管理DEXTREはさまざまなシステムと在庫連携が可能!

クラウド販売管理DEXTRE(デクスター)は国内外の卸取引、輸出取引を一元管理できる販売管理システムです

 

クラウド販売管理 DEXTRE(デクスター)は、さまざまなシステムとの在庫連携を行える販売管理システムです。以下のシステムとの在庫連携機能がDEXTREに搭載されています。

 

  • Shopify(ショッピファイ:ECサイトを開設できるプラットフォーム)
  • NEXT ENGINE(ネクストエンジン:ECサイトの運営を一元管理するサービス)

 

DEXTREは卸取引向けのSaaSですが、ShopifyやNEXT ENGINEとの連携により、ECとの在庫連携を実現できます。

 

上記以外のシステムとは、Excelのエクスポートテンプレートを用いた連携も行えます。

また、APIによる連携も「DEXTRE Merchant API」として提供しています。ShopifyやNEXT ENGINE以外の在庫管理システム、また基幹システムなどと連携できることも、DEXTREの強みです。

 

ShopifyやNEXT ENGINEと在庫連携する方法は、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご確認ください。

Shopifyと在庫管理のAPI連携|具体例や連携方法、販売管理システムとの在庫連携を解説
ネクストエンジンのAPI連携とは?使い方や連携アプリの事例【ECの一元管理】

 

ほかにも、DEXTREには、

  • 受注データを起点に在庫、納品、請求、入金まで一元管理
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など、商社、卸売、メーカーの企業様に向けて国内外のBtoBに特化した販売管理の機能が充実しています。

DEXTREは月額20,000円~、初期費用は0円で導入できます。
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在庫連携の活用で、複数の店舗運営もスムーズに進められる

在庫連携を活用すれば、店舗やECサイトなど販売チャネルごとに在庫を確保する手間をかけずに済みます。

 

店舗共通の在庫を一元管理することで、どのチャネルで売れても同じ在庫から出荷できます。店舗やWebショップを複数持つ企業もスムーズに、かつ正確・迅速に運営できるでしょう。

在庫の数を抑えつつ、売り逃しを防げるメリットも見逃せません。

 

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ShopifyやNEXT ENGINEをはじめ、APIやExcelでさまざまなシステムとの在庫連携が可能です。販売管理や在庫管理向けのシステムをお探しの際は、DEXTREもぜひご検討ください。

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