手書きオーダーからクラウドへ移行
BtoB卸業務のデジタル化で
提案力と事務効率が向上

導入前・導入後
- 導入前の課題
- 手書きのオーダーシートを使用しており、受注データをすべて手入力する必要があった
- 商品写真などを別途送付する必要があり、やり取りがメール中心のマニュアル対応になっていた
- 紙とExcelに情報が分散し、ミスや抜け漏れが起きるリスクが常にあった
- 導入後の環境
- BtoB向けの受発注管理をDEXTRE上に集約
- WEB受注(オンライン展示会、クローズドBtoB EC)や貿易管理、納品・請求管理までを一元管理
- 対顧客向けの商品情報提示から注文確定までの流れがスムーズになり、提案のしやすさが向上
- Shopifyとも並行運用しながら、業務のデジタル化と効率化を推進(※DEXTREとのシステム連携は現状なし)
導入前の状況や課題は?
ALW株式会社は、愛媛県を拠点に国内外の取引先に向けてメンズ・レディースアパレルの卸業を展開しています。 individual sentimentsは弊社の代表的なアパレルブランドで、「様々な人種、発想、それらを含む様々な時間、空間の中で出会う人々との感情や感覚の共有を元にし、表現する人間の本能的解釈の物作り」をコンセントに、年2回のコレクションを展示会等で発表しています。
DEXTRE導入前は、受注業務の多くがアナログな運用に依存していました。手書きのオーダーシートで注文を受け付け、それを担当者が1件ずつ手入力でデータ化するフローになっており、入力作業そのものに多くの時間と工数が割かれていました。
また、商品写真やディテールに関する情報は別途メールやファイル共有でやり取りしていたため、「シート」「写真」「仕様情報」がバラバラに存在している状態でした。結果として、情報の見落としや転記ミスが発生しやすく、確認作業や差し戻し対応も含めて、全体として非効率な状態だったといえます。
こうした状況のなかで、オーダー内容を正確に把握するための社内確認や、取引先からの問い合わせ対応にも時間を取られており、コレクション提案など本来の付加価値業務に十分な時間を割きづらいという課題を抱えていました。

DEXTREを導入した理由は?
DEXTRE導入の大きなきっかけとなったのは、信頼できる方からの紹介でした。現場をよく理解している人からの勧めであったことに加え、「業務をもっとシンプルにしたい」という社内の思いが重なり、クラウド販売管理システムの導入を本格的に検討し始めました。
受注・出荷・請求といった一連のプロセスが人手に依存し、マニュアルなオペレーションに偏っていたことから、デジタル化を進めてヒューマンエラーを減らすことは避けられないテーマでした。また、アパレル業界全体のデジタルシフトが進むなかで、自社も「紙と手入力」中心のやり方から脱却し、より効率的でミスの少ない運用体制を構築する必要性を強く感じていたことも導入理由のひとつです。
こうした背景から、BtoB取引に必要な機能を備えつつ、業務フローの標準化、効率化を進められるツールとしてDEXTREを選定しました。
導入後、業務にどのような変化や効果がありましたか?
DEXTREを導入したことで、顧客への提案がとてもやりやすくなりました。商品情報の一覧性や視認性が高まり、顧客がDEXTREの画面を見ながらそのまま注文まで進められるため、提案から注文確定まで一連の流れがスムーズにつながるようになりました。
また、入力内容がシステム上で自動的に反映されるようになったことで、これまで手入力の過程で発生していた人的ミスはほとんどなくなりました。受注データをベースに、納品書や請求書の発行まで一連の処理をDEXTRE上で完結できるため、事務作業にかかる時間は明確に削減されています。
さらに、コレクション全体を完全には把握していないスタッフであっても、DEXTREを使えば画面上の情報をもとに顧客への説明や提案ができるようになりました。担当者個人の経験や暗黙知に依存せず、誰でも一定水準の対応ができる運用が可能になった点も、大きな効果のひとつです。
DEXTREをどのような業務に利用していますか?
individual sentimentsのBtoB業務全般においてDEXTREを活用しています。受発注管理を中心に、WEB受注(オンライン展示会やクローズドBtoB EC)、貿易管理、納品・請求管理など、卸取引に必要な機能を幅広く利用しています。
初回の環境構築やマスタ設定には一定の工数がかかるものの、環境が整った後は大きな問題もなく継続運用できています。一方で、アパレル特有のSKUの多さから、SKUベースでの入力作業量が多く、ここは負担に感じるところではあります。
現在はShopifyも併用していますが、DEXTREとは連携させず、それぞれ独立した運用となっています。今後の運用方針や連携の在り方については、事業の成長や顧客のニーズを見ながら検討していけたらと考えています。
今後への期待、改善点はありますか?
DEXTREに特に大きなデメリットは感じていません。ただ、機能が豊富な分、使いこなすのが難しく、十分に活用しきれていない部分もあり、機能を持て余してしまっているように感じることがあります。
今後の改善要望としては、SKU単位での入力ボリュームが多いため、「まとめて簡潔に一括入力・更新できると、現場の負担は一層軽減されるのではないかと思います。
あわせて、生産管理まわりの機能強化にも期待しています。素材や付属品の必要数量を、受注内容から自動で一括算出できるようになると、仕入・生産計画との連動がしやすくなり、業務効率がさらに向上すると思います。
いただいたご要望をDEXTRE開発チーム内で共有させていただいております。今後の機能改善に向けて真摯に検討し、取り組んでまいります。

individual sentiments(ALW 株式会社)
- 所在地
- 愛媛県
- 従業員数
- 50人以下
- 事業内容
- メンズ・レディースアパレル卸業
