国内卸と輸出取引の両立
注文内容確認書・納品書・請求書
輸出帳票まで簡単に作成できるのが決め手に
導入前の課題
- 導入前の課題
- 海外展示会ができない中での、海外卸先への営業
- 国内受注と海外受注の両立
- 手作業による集計作業でのミス
- 手動で作成する各種帳票の手間や請求ミスがなくならない
- 導入後の環境
- オンラインカタログを用いた多言語、多通貨でバイヤー毎に最適化された営業活動によるグローバルな営業を実現
- 登録するだけで、国内用、海外用の営業資料が簡単に作成でき、作業負担が軽減
- オンラインでの受注により集計ミスの減少
- 受注データから、納品書や合算請求書の作成機能で、データ断絶がなくなりミスが減少
導入の背景
コロナ禍の影響で、15年間毎シーズン参加していたパリファッションウィークが中止となり、海外リテーラーからの受注方法について頭を抱えていました。弊社は、国内に加えヨーロッパ、アメリカ、中国など約30社の海外取引きがあります。海外のリテーラーとの取引は米ドル、ユーロ、日本円の 3つの通貨で対応していますが、FOB、DDPなど輸出取引条件によって卸値 は変わってきます。これらの管理が非常に煩雑でした。
導入した理由については、似たサービスを複数検討しましたが、1つの商品に対して価格を複数登録できるシステムはなく困っていた時に紹介されたのが「DEXTRE(デクスター)」でした。
グローバルに使用することを考慮し、海外のサービスも検討しましたが、逆に日本の商慣習に合うものがありませんでした。
日本のサービスであるため、日本特有の「掛け率取引」にも対応していたことも非常に大きな要因でした。
さらに、非常に安価な価格設定も要因の一つです。
導入後の変化
今までの展示会の準備は、イラストレーターでラインシートを作成し、商品1つ1つに写真と情報を入力。別途、エクセルのオーダーシートを用意していました。
システムを導入してからの準備は、規定のエクセルフォームに商品情報を入力して、アップロード。その後商品ページに1商品につき10枚程度の画像をアップしていきました。慣れる前は少し手間に感じる部分もありましたが、イラストレーターのラインシートとエクセルのオーダーシートの作成がなくなったので、1つ1つの商品の情報量を増やしましたが、作業としては減った印象です。
バイヤーへは、取引条件別に用意したリンクをメールで送ってDEXTREにアクセスしてもらいました。
オンラインMTGのアポイントを取って、説明する機会を設けたのですが、「これだけ情報が充実しているのだから必要ない。」と言われてしまうぐらいに、見やすかったようです。笑 実際、展示会がなくなってしまったにも関わらずオーダーが減ることもなく、実際の展示会コストが削減されたことを考えると、プラスになったと考えています。
実際の展示会に来場いただくよりは、ファーストコンタクトのハードルが下がった印象です。
はじめて受注システムを使った感想
受注後の流れについてはいかがでしたか?
今までの受注集計では、もらったデータを1つづつエクセルに入れて、手作業で各品番を集計していました。
DEXTREでは、エクセルでのエクスポートが充実していたので、弊社で管理したいエクスポートテンプレートを作っておいて、国内、海外、個人オーダーを分けて出力し倉庫の振り分けなどもできました。
オーダーの途中経過がリアルタイムで追えるのも非常に助かりました。
さらに受注データを起点に、オーダーコンファメーション、デポジットの請求書が受注を起点に簡単に作れるようになっているので、受注から受注確定までのフローが格段に楽に、そして早くなりました。 ドロップになる品番のサイズやカラーをオーダーコンファメーションの更新で簡単に除外できるため取引先との共有でもミスがなくなりました。
納品された商品を選択すると自動で取引先毎に商品を振り分けて、まとめて納品書がつくることができる機能も気に入っています。
納品書作成後に、輸出に必要なコマーシャルインボイス(CI)やパッキングリスト(PL)も簡単に作成できるため、1度の出荷に掛かっていた帳票作成の時間は大きく短縮できました。 また納品書から締め支払いで簡単に請求書も作成できるため受注から請求に至るまでの全ての作業がこれ1つで対応できるようになりました。
色々なエクセルで管理していたものが1つになったことで管理コストも減少しています。
コロナ禍が終了した後もDEXTREは必要ですか?
必要になると思います。これから海外の展示会に来なくなるバイヤーも増えるでしょう。 国内の展示会でもバイヤーはデクスター上で商品画像の確認ができるため、展示会時の商品撮影が不要になりました。弊社・取引先様ともに展示会業務が効率化。結果、1つ1つの商品を試着したり見ていただく時間は増えたように思います。
今まで以上に、商品をしっかりと見ていただける時間が増えたのは非常に重要なことだと考えています。
さらに、個人オーダー用のリンクを関係者に配ることでフレンズデーでの売上も向上しました。実際売上に直接良い効果をもらたしていることを考慮すると使わない選択肢はありません。 実際、受注集計もデクスターにすることでリアルタイムでわかるようになりましたし、エクセルに置き換えたりしていたことを考えると大変楽になったと思います。元々課題感としてあった納品書や合算請求書なども受注を起点に簡単に作れるようになったので、ミスもなくなり、社内でなくてはならないシステムになりつつあります。
今後さらに機能が向上していく予定と伺っており、期待しています。
有限会社キャタピラープロデュイ
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- 東京都渋谷区恵比寿3丁目42−12ソレイユ恵比寿 2F
- 従業員数
- 非公開
- 事業内容
- 東京を拠点に、The Viridi-anne / DUELLUM の2つのブランドを国内数十社、海外数十社に卸売りをおこなうメンズアパレルメーカーです。
- オフィシャルサイト
- https://viridi-anne.jp